ハゼ釣り大好きKUWAPONです。江戸の釣りといえば、ハゼ釣り。ハゼ釣りといえば、江戸の釣り。江戸の昔から愛されている釣物がハゼです。江戸は徳川家康が発展させた、濠(ほり)を巧みに利用し、海を埋め立て発展してきた歴史があるところです。 ハゼは汽水で生息するため、この海と川との境で大変身近に親しまれてきました。江戸の生活の歴史は釣りの歴史でもあるのです 。
書籍情報:
本書籍は、江戸の魚釣りについて、その釣場や釣魚、はり・道具についての雑俳(ざっぱい)をまとめ、解説されている本です。江戸時代には豊富な魚種が釣れたものだと驚くとともに、特にハゼ釣りは、鮒釣りとともに、岡釣り・船釣りといった様々様式で最も楽しまれていた魚だと実感できます。
タイトル | 江戸魚釣り百姿 |
著者名 | 花咲一男 |
発行所 | 三樹書房 |
出版年 | 平成8年3月28日発行 |
目次:
- はじめに
- 江戸の釣場
- おか釣り
- 鮒と鮒つり
- 鯉
- 鮎つり
- うなぎ釣り
- おぼこ・いな・ぼら
- たなご釣り
- えび釣り
- どじょう釣り
- なまず釣り
- 沖釣り
- きす釣り
- はぜ釣り
- 鰈つき・すっぽんつき・鮭つき
- 四つ手網
- 投網
- なわ・かいぼり
- 釣道具屋
- 釣竿
- うき
- 釣餌
- つり掘
- 流れ灌頂の釣り
- 夜釣り
- 殺生禁断の釣場
- 武士・僧侶の釣り
- 屋形舟・屋敷の釣り
- 女性の魚釣り
- 釣り落し・てぐす
- 医者と釣り
- 釣の効能
- 釣する馬鹿とそれを見る馬鹿
- 釣する狸
- 魚釣りと天候
- 釣り人の嘘
- 魚を買う
- たらいの魚
- 魚つりと遊興
- 釣舟清次の厄除け札
- 水藻・うき草
- 海の幸・山の幸
- 太公望
- 厳子陵と蜆子和尚
- 釣魚秘伝集について
著者について
花咲一男(はなさき かずお):1916年生まれ。著者に「江戸入浴百姿」「江戸行商百姿」「江戸岡場所遊女百姿」「江戸のかげま茶屋」「川柳江戸名物図絵」「川柳江戸吉原絵図」「江戸あらかると」「柳沢信鴻日記覚え書」(いずれも三樹書房)など多数。その他、諸雑誌に江戸風俗・川柳・雑俳について数多く執筆。
江戸の釣り場
MapFan ラボサイトが公開されている「古地図 with MapFan」で、江戸時代の地図と現代の地図を比較してみることができます。本書籍で出てくる江戸時代の釣り場を「古地図 with MapFan」で確認してみると、より江戸時代のハゼ釣りを実感できます。
まとめ
本書籍では俳句・川柳のような雑俳で江戸時代のハゼ釣りの情景を楽しく紹介・解説しています。「はぜ釣り」の目次はありますが、そのほかにも、「屋形舟・屋敷の釣り」等で江戸時代のハゼ釣りの様子が記載されており、老若男女問わず大変多くの方にハゼ釣りが楽しまれてきたのだと実感できます。皆さんもぜひ江戸時代のハゼ釣りに思いを馳せてみませんか?
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