社会人になり配属された部の部長から、人生を楽しむなら、落語を聞け!落語を聞け!といわれたことがあります。落語には喜怒哀楽・人生が詰まっているそうです。また、「人生で必要なことはすべて落語で学んだ」(童門冬二)、「人生は落語だ」(立川談志) などの有名なフレーズがありますね。私は人生を楽しむなら釣りと思っていますので、落語家で釣り師の三遊亭金馬師匠のこの本を愛読をおすすめします。 この本のはじまりが以下のくだりとなっており、落語と釣りをミックスした人生の教訓を学べることが期待できます。
魚釣りと人生は実によく似かよったところがある。女は男を釣り、男は女を釣ろうと思って釣られている。ぼくの釣りも、魚に釣られて帰ることが多い。しかし釣りは、忍耐を教え、辛抱強くさせてくれる。釣りの失敗は、つまり人生の失敗といえる。
江戸前の釣り
はじめに から
落語のハゼ釣りばなし:「野ざらし」(5代目三遊亭圓楽師匠)
野ざらしはの古典落語の演目のひとつで、釣りと幽霊のおはなしです。 YouTube寄席で公開されていますので、一度聞いてみると大変面白いです。
書籍情報:
タイトル | 江戸前の釣り |
著者名 | 三遊亭金馬 |
出版者 | つり人ノベルズ |
出版年 | 1992年9月10日 |
目次:
落語界の長老の1人であった著者が、その長い落語歴より、さらに古い釣りの遍歴をつづった名作「江戸前つり師」(1964年徳間書店刊)を復刊した内容に、雑誌「つり人」に掲載された古稿を収録しています。また、テレビ各局から「魚料理」を放映した実績をかって、釣ってから食べるまでのうんちくを語る好エッセイです。
- はじめに
- 釣って食べて また釣って(釣り12か月)
- 指より細いワカサギ(1月)
- 江戸特有のタナゴ釣り(2月)
- 上方では刺身にするフナ(3月)
- 春のヤマメ・ハヤ・ヤマベ(4月)
- 江戸名物・脚立で釣る青ギス(5月)
- 香りに魅せられるアユ(6月)
- 興趣つきない手長エビ釣り(7月)
- 通いつめた白ギス(8月)
- 釣りよし食べてよし アジ(9月)
- 「トドのつまり」のボラ(10月)
- 江戸前の釣り・ハゼ(11月・12月)
- ところ変われば釣り変わる
- 竿の思い出(道具の話)
- サシを食べた話
- 北海道釣りあるき
- ところ変われば釣り変わる
- 釣れない釣りのたのしさ
- 竿一本の喜怒哀楽
- 競争釣りのあれこれ
- 釣りと迷信
- げてもの釣りの話
- 釣友今昔ものがたり
- (旧講)江戸釣り師気質
著者:
3代目三遊亭金馬師匠の名声は、落語界を別にして、その博識と自由奔放な釣りの遍歴によって、広く知られている(釣りに行った帰りに列車にひかれて左足を切断 など)が、本書はその中にあってもタナゴ釣りからボラ、ハゼ釣りまで、いわゆる江戸前の釣りについて、微に入り細をうがって、その蘊蓄を傾けて綴った名著である。落語や雑俳から、江戸情緒の残影を偲ぶにふさわしい好著といえます。
明治27年(1894年)東京本所に生まれた生粋の江戸っ子。17歳のとき講釈師を志し、講談放牛舎桃李師の門をたたいたが、20歳になって落語に転じ、初代三遊亭円歌師に弟子入り。25歳で真打ちに昇進。古今亭志ん生、桂文楽氏とともに落語界の長老といわれ、昭和31年にはNHK放送文化賞を受賞した。昭和39年(1964年)没、享年70歳。
おわりに
私は人生を楽しむなら釣りと思っていますので、落語家で釣り師の三遊亭金馬師匠のこの本を愛読をおすすめします。 この本のはじまりが以下のくだりとなっており、落語と釣りをミックスした人生の教訓を学べることが期待できます。
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